トルコ1部ガラタサライに所属する日本代表DF長友佑都が、28日付トルコ地元紙サバハのインタビューに答えた。

-昨シーズン、欧州チャンピオンズリーグのシャルケ戦で復帰しましたね。どんな状況だったか再度、説明していただけますか。

長友 このインタビューの場をお借りして、クラブチームのドクターであるイェネル氏に再度感謝の気持ちを伝えたいです。肺気胸だったんですが、その時、僕自身、大きなけがや病気であるとは全く分かりませんでした。試合終了後、すぐに家へ帰るつもりでいました。しかし、その時イェネルドクターが、それはだめだ。必ず病院に行くようにと言ってくれたので、病院に行くことにしました。そして、病院で検査をした結果、事態が大きかったことが分かり、僕の人生は、トルコ人ドクターたちが救ってくれました。

-現在のオーストリアでのキャンプはどうですか。

長友 新シーズンの準備がうまくできています。僕自身かなり熱心に取り組んでいますし、早くリーグ戦が始まってほしいと思っています。体調コンディションもよくて準備は出来ています。明日の練習試合に90分間プレーできます。イタリアのチームコンディショナーであるアルベルト・バルタッリ氏などコーチの皆さんが、我々を最もいい状態でシーズン開始できるよう準備してくれています。練習は、大変ですが。毎日充実しています。

-新シーズンの目標は。

長友 2シーズンとも優勝しました。ガラタサライとして優勝以外の目標は誰も考えていないです。CLでもグループ突破することを目標にがんばっています。今シーズン、どんな相手であってもグループ突破をしたいと思います。

-長友選手が療養中にリネンス選手が左SBでプレーをしていました。

長友 リネンスは、本来は右SBですが、左SBでもいいパフォーマンスをみせてくれたと思います。若いですし、クオリティーの高い、フィジカル的にもいい状態の選手だと思います。最近のサッカーでは、いくつかのポジションをこなせること、両足が使えるということは、大きなアドバンテージになっていると思います。リネンスも僕もそのアドバンテージを使っています。インテル時代にも右サイドでプレーしたこともありました。

-トルコリーグで最も影響力のあるといわれる、クアレスシマとヴィシカを封じました。ファティフ・テリム監督の影響はどのようなことでしたか。

長友 ベシクタシュ戦、バシャクシェヒル戦とも試合前にいい準備をしていました。監督も試合前の戦略会議で相手をどうやって封じるべきか、僕にいくつか個別に説明してくれました。それがいい結果を出したのだと思います。イタリアでもクアドラード、サラーたちのような選手を相手に戦った経験が生きていると思います。

-移籍してきたバベル選手との左サイドの連係は、どうですか。

長友 バベル、ご存じの通りクオリティーの高い、いい選手です。僕にも左サイドでヘルプしてくれると思います。経験が豊富で、能力も高く、力強い突破力という特徴をすべて持っている選手です。彼が来てくれて、僕にも、チームにもいい意味で大きな影響を与えてくれると思います。

-チームメートのGKムスレラについて

長友 ムスレラは、自己管理のしっかりでき、練習量の多い、手本となるプロ選手です。試合中に幾度とけがをしたりしましたが、必ずプレーをし続けています。今後もまだまだ長年にわたり活躍できる、ガラタサライのブッフォンとなるでしょう。

-ファティフ監督との関係は

長友 ガラタサライへ来る前から監督のことはもちろん知っていました。経験豊富な重要な成功と実績のある監督です。僕たちは、イタリア語で会話していますし、よく理解しあえています。コミュニケーションの問題は、ないですね。監督としてだけでなく、人間性が僕は重要だと思っています。選手たちにピッチ上で、ピッチ外で、どんな接し方をするかすべてを知り尽くしている方です。(オルムシュ由香通信員)