フランス1部パリサンジェルマンに所属するブラジル代表FWネイマール(27)の移籍について、バルセロナが交渉を加速させていると、フランスのメディアRMCの報道を、11日付のスペイン紙マルカ(電子版)が引用して伝えている。

ネイマールの移籍ニュースが連日報じられ、移籍先の候補としてバルセロナとRマドリードのどちらかと言われるまでになっていた。そんな中、バルセロナがライバルを抑えてリードしているという。大きな要因として、バルセロナのブラジル代表FWコウチーニョが絡んでいるという。RMCによると、数日前に両クラブの首脳陣の間で話し合いが行われており、交渉が大きく前進したと伝えた。

パリサンジェルマンは、これまでネイマールの移籍について、かたくなに多額の金銭を要求していた。だが、ここにきてコウチーニョを契約に含めた金銭トレードを受け入れ、態度を軟化している可能性があるという。しかし、コウチーニョを差し出すことになってもバルセロナは巨額の金額を支払うことになる。

その一方、マルカは10日にバルセロナのネイマール獲得について、FWグリーズマンら多額の金額で獲得した今夏の財政面を考慮すれば、お金を一切払わずに所属選手だけのトレードが受け入れられた場合にのみ、獲得に動くと考えていると報じた。

そのため、今後もパリサンジェルマン、バルセロナ、そしてRマドリードが、どのような動きを見せていくのか、様子を見ていく必要があるだろう。

(高橋智行通信員)