サラゴサに所属するMF香川真司の同僚FWラファエル・ドゥワメナ(24)が深刻な心臓病を患っていることが発覚し、少なくとも一時的にプレーを止めなければならなくなった。これを受けクラブは緊急で代わりのFWを探しているとスペイン紙アスが11日に報じている。

サラゴサには現在、サラリーキャップの上限750万ユーロ(約8億9000万円)までに49万ユーロ(約5800万円)の余裕があるものの、選手獲得はスペイン内もしくは無所属の選手に限られているため、代わりを見つけるのは容易にはいかないだろう。だが、選手を獲得するには、リーグ側の許可が必要となる。同選手の病気を認定し、長期離脱するという判断が下されるまで、クラブは待つ必要があり、約1カ月間は新たな選手を獲得できないとみられている。

その一方、フェルナンデス監督は8月下旬、すでにスアレス、ドゥワメナ、リナレスと特徴の異なるFW、そしてフィジカル面の強いMFを欠いていることを明らかにして選手層の薄さを強調していた。しかしクラブはエスパニョールFWガルシア獲得に動いただけで、最終的に実現できず。補強はうまくいっていない。

これに合わせてレギュラーFWのドゥワメナを失うことになった現在、サラゴサは少なくともFWがあと2人が必要となっているため、今冬の移籍市場まで残り13試合を非常に不安定な状態で戦う必要があると伝えた。

ポンボやパプナシュヴィリ、ソロ、ブランコが一時的な解決法になるかもしれないが、4人はともにMFでありFWではない。現在のメンバーを見てみるとスアレスの他、純粋なセンターフォワードはリナレスのみ。だが、これまで監督の戦力には考えられておらず、1度も招集メンバーに入っていないため、ドゥワメナの代わりを務めるのは簡単ではないだろう。

さらに7得点でチーム得点王のエースのルスアレスがすでにイエローカード3枚をもらっており、あと2枚警告を受けたら、累積出場停止となる危険性もあると伝えた。(高橋智行通信員)