U-23タイ代表を率いる西野朗監督(64)が7日、タイ・バンコクのラジャマンガラスタジアムで、U-23アジア選手権の前日会見に臨んだ。

開催国として出場するタイ代表は、1次リーグA組でイラク、オーストラリア、バーレーンと戦う。「参加国は、タイから見れば全てが強豪国。特にA組の3カ国は、中でも非常にレベルの高いチームと感じている」と西野監督。「1試合1試合、ベストを尽くさなければ通用しないところが多いし、分析をしっかりとして、どれだけ戦えるかを模索している」と謙虚な姿勢で話した。

1次リーグを突破すれば、18日の準々決勝でU-23日本代表と対戦する可能性もあるが「日本と対戦する目標ではなく『東京五輪に出場したい、するんだ』という目標のもと準備をしている」ときっぱり。「高いポテンシャルを持った世代だと感じている。経験は不足しているし、大きなアジアの大会でどれだけチーム力を発揮できるかまだ未知な部分もあるが、楽しみ。強豪3チームを相手にできるので、バーレーンにすべてを出した中で自分たちの立ち位置を確認して、将来につなげていきたい」と話した。

大会にはタイのほか、予選を勝ち抜いた計16カ国が参加し、上位3カ国には東京五輪への出場権が与えられる。開催国として五輪への出場権を得ている日本が3位以内に入った場合は、繰り上げで4位にチームに出場権が与えられる。

タイ代表は8日の初戦で、バーレーン代表と戦う。