元ブラジル代表FWで王様と称されるペレ氏(79)が10日、歩行が困難になったことから、うつ状態になり、外出することができなくなったと息子のエジーニョ氏(49)が明かした。ブラジルの大手メディア「グローボ」のインタビューで「父は動けなくなっている。それがうつ状態を引き起こしている」と話した。

10月で80歳になるペレ氏は股関節を痛め、現在は車いすの生活が続いている。エジーニョ氏は「父は股関節の手術を受けたが、理想的なリハビリがありませんでした」とコメント。さらに「彼が王様であることを想像してください。恥ずかしくて、今の状態を人に見られたくない。家の外に出たがらない」と語った。

昨年4月には滞在先のパリで発熱のため緊急入院。命に別条はないということだったが、治療した病院が「緊急な治療が必要な尿路感染症」と発表。それでも、ペレ氏は退院後に自身のツイッターで「再びプレーする準備ができている」と冗談を交えて書き込み、周囲を安心させていた。

ペレ氏はW杯で史上唯一、3度の優勝を経験し、キャリア通算1281得点をマーク。サッカー史上最も偉大な選手と称されている。