スペイン1部リーグの選手らが、サッカーゲーム「FIFA20」で対戦する、新型コロナウイルスのチャリティー・トーナメント「ラ・リーガ・サンタンデール・チャレンジ」に参加した。長期負傷中のレアル・マドリードMFアセンシオ(24)が優勝したことをスペイン紙マルカが23日に報じている。

スペインでは、新型コロナウイルスの感染拡大を懸念し、外出禁止令が出されている。そんな中で開催されたチャリティー大会は、スペインで最も有名なeスポーツの実況イバイ・ジャノス氏発案により3日間開催された。インターネットやテレビで生中継され、決勝戦のオンライン中継の観戦者は16万人になったという。

優勝したアセンシオ(Rマドリード)やマルコス・ジョレンテ(Aマドリード)、カルロス・ソレール(バレンシア)ら、各チーム1人の計18人が参加した。一方でバルセロナとマジョルカは参加せず。各選手が所属クラブを選択してプレーした。

バルセロナからはセルジ・ロベルトが参加する予定だった。だが、バルセロナのスポンサーがコナミのサッカーゲーム、プロ・エボルーション・サッカー2020(※ウイニングイレブン2020の海外版)と、ライバルのゲームだったため、最終的に参加を辞退している。

準決勝ではアセンシオがエドゥ・エスポシト(エイバル)を下し、アイトール・ルビアル(レガネス)がルカス・ペレス(アラベス)に勝ち、決勝に進出。決勝戦ではアセンシオが4-2で勝ち見事優勝を果たした。大会得点王には9得点のカリージョ(レガネス)が輝いている。

今大会は、最終的に目標額の10万ユーロ(約1200万円)を上回る約14万2000ユーロ(約1700万円)の収益を上げており、新型コロナウイルスに向けた医療費として寄付されることになる。

(高橋智行通信員)