プレミアリーグのトットナムが、本拠地スタジアム(トットナム・ホットスパー・スタジアム)を新型コロナウイルス撲滅のために開放した。

15日に報じた英ミラー紙によると、巨大な地下駐車場でドライブスルーによる新型コロナウイルスの検査を実施。ロンドン市のノース・ミドルセックス大学病院のスタッフや家族らの検査をサポートし、平日に毎日4時間、10人の看護師を投入し、1日あたり70人分の検査を行う予定だ。

また英国営医療サービス事業NHSのためにスタジアム内の施設も開放した。テレビインタビュールームとレフェリー室が診察室、更衣室が助産師クリニックルームとスタッフ管理オフィスとして使用。メディア用の入場口とカフェは訪問者とNHSスタッフの入り口と福祉エリアになっている。

クラブのダニエル・レヴィ会長は「私たちは新型コロナウイルスと戦い、素晴らしいNHSにスタジアムを引き渡すことを誇りに思う。パンデミックに対応するため、スタジアム施設の利用方法を模索し、NHSとロンドン市長に連絡した。これが現実のものになることをうれしく思います」と話した。

トットナムの協力に対し、ノース・ミドルセックス病院のマリア・ケイン最高経営責任者は「この困難な時期にスタッフ、患者、地域社会に素晴らしい設備を提供してくれたトットナムに感謝しています」とコメントした。