地下駐車場を走り、クラブ研修施設で生活し、警察から厳重注意された…。新型コロナウイルス拡大の影響で、イタリア・セリエAのインテルに所属するMFクリスチャン・エリクセン(28)が「悪夢」の生活を送っている。

9日の英紙ザ・ザンによると、1月の移籍市場でイングランド・プレミアリーグのトットナムから移籍し、インテルの目玉補強と言われたデンマーク代表MFは、過酷すぎるイタリア生活を明かした。

同国北部の都市で新たな住居を探すことができず「私は5人のスタッフ、シェフとともにクラブの研究施設にとどまることになった」と現状を報告。施設近くのスーパーマーケットへ生活必需品の購入に出向くと、自宅待機のガイドライン違反だと警察から厳しく注意されたという。エリクセンは「警察の注意を受けたので、不慣れなイタリア語で私が外出していたのか説明しなければならなかった。買い物に行くことさえできない」と嘆いた。

既に2カ月間、公式戦が中断している。体調維持のため、練習場の地下駐車場でのランニングが日課。「35メートルぐらいを往復して走っている。7週間もボールに触れていない。これはサッカー人生は最長の期間。貴重な時間を失っている」と落胆。イタリア生活に行き詰まっている。