レアル・マドリード所属のブラジル代表FWビニシウス(19)は23日、マルカのインタビューで新型コロナウイルスによる影響やリーグ戦、欧州CLなどについて語った。

新型コロナウイルスの影響により約2カ月間、自宅隔離が続いた。「最初は全てがとてもおかしな感じだったし、僕や家族にとっても打撃となった。午前中に練習へ行くことや宿泊、移動、サッカーの試合がなかったからね」と、今までにない状況に困惑したことを明かした。また「幸い、クラブのメディカルスタッフが迅速に僕たち全員にそのことを通知してくれた」とコメント。クラブの対応により、危機的状況にはならなかったと話した。

今季のリーグ戦ではバルセロナとのクラシコ2試合で1勝1分けと勝ち越している。「あの2試合を見直したけど、結果通りだと思い続けている。僕たちは多くの点で彼らよりも優れていたと思う」と振り返った。一方で中断前最後の試合は、アウェーでベティスに1-2で敗れ、首位をバルセロナに明け渡した。「ベティス戦の結果は本当に残念だった。僕たちは今、この先に失敗できないミッションを控えている。失敗できないし、失敗するつもりもない」と前を向いた。

現在はリーグ戦再開へ向けて動きだしている。中断前はライバルとの勝ち点差2の2位で終えているが「僕たちはこれまでとてもいいゲームをしてきたし、ベストの感覚を取り戻す必要がある。サポーターのためにも今季のリーグ戦で優勝することを望んでいる」と巻き返しを誓った。また、今季は新型コロナウイルスの影響もあり「人々は多くの苦しみを経験しているので、僕たちはこの状況の中、Rマドリードファンに喜びを与えたいと思っている。リーグ戦の勝利が大きな悲劇を解決しないことを僕たちは分かっているが、勝利は笑顔につながるし、少しの幸福にはなるだろう」とファンのために勇気を届けると約束した。

練習再開については「まだ(再開から)11日しかたっていないが、全員の調子は良さそうに見える。僕たちにはまだできていないグループでの練習が多く残されている。やらなければいけない仕事はたくさん残っているけれど、大きな手応えを感じている」と話した。

8月に再開予定の欧州CLについては言及。「もし欧州CLが再開された場合、それはサッカー界だけでなく、世界にとってとても素晴らしいニュースになるはずだ。他国で試合ができるということは、僕たちがより正常に近づいていることになるので、とても前向きな兆候だよ。(マンチェスター・シティとの決勝トーナメント1回戦)第1戦の結果が悪かったのは確かだが、僕たちはRマドリードだ。自分たちの義務はいい準備をして、その試合を終了した時に僕たちのサポーターが『選手たちが全力を尽くしてくれたので、我々は誇りを感じている』と言えることだ」と希望を明かした。

(高橋智行通信員)