ブラジルの古豪ボタフォゴに所属するMF本田圭佑(33)は28日、元ネスレ日本社長の高岡浩三氏、ヘルスケアやフィットネスアプリを運営するFiNC元代表の溝口勇児氏を創業者に迎え、起業や新規事業をプロデュースする「WEIN挑戦者FUND」を20年6月に設立すると発表した。

国内新規事業立ち上げの投資、自社での事業立ち上げ、大企業や新規ベンチャーとの共同事業を展開するという。また投資先にはオンライン事業に取り組む企業らも含まれる予定だ。

同日朝、オンラインで高岡、溝口両氏とともに設立会見に臨んだ本田は「日本ではWEIN挑戦者FUNDをメインの投資先にしたい。ボクに投資してほしいという人はここに来てほしいと思います」と話した。

4年前から投資を始め、投資先は国内だけで47社、米国など海外を含めると80社近くにのぼる。以前から「起業家は出資されてからがスタート」と投資先が困難に直面した際、支援できるシステムや運営会社の構想があったという。

今回のWEIN挑戦者FUNDも「挑戦」が1つのテーマ。リリースの肩書にもサッカー選手ととも挑戦者と記した。本田は「自分は今、来年の東京オリンピック(五輪)を目指してブラジルで挑戦している。この挑戦は最後までやり切りたい。サッカーがダメならビジネスもダメと危機感を持ってやっています」と強調していた。