スペイン1部リーグでは、本来の契約が今年6月30日までとなっている選手が100人以上いるが、その中で14人がシーズン終了を待たずに退団するとスペイン紙マルカが30日に報じている。

例年、6月30日までにはシーズンが終わるが、今季は新型コロナウイルスの影響を受けて、欧州チャンピオンズリーグ(CL)を含めると8月までシーズンが続く。そのため、レアル・マドリードからの期限付き移籍でマジョルカに所属する久保建英やレアル・ソシエダードでプレーするウーデゴールなどのように、今季終了まで契約を延長した選手がほとんどである。

そのような中、ビルバオのアドゥリス(一足先に引退)、エイバルのエスカランテ(ラツィオ)、オレジャナ(バリャドリード)、ヘタフェのアントゥネス、デイベルソン、ケネディ、グラナダのバディージョ、コイバシュ、マジョルカのキ・ソンヨン、ファブリシオ、セビリアのノリート(セルタ)、バネガ、バレンシアのガライ、バリャドリードのサンドロの合計8クラブの14選手は7月以降プレーしない予定になっている。

この中で最もダメージを受けるのはレギュラー2選手が抜ける乾貴士所属のエイバル。ヘタフェは最多3選手がチームを離れることになる。

セビリアからセルタに移籍したノリートについて、契約切れとなった選手は本来、来季まで選手登録できないことになっているが、セルタのGKセルヒオ・アルバレスが重傷を負ったことにより、特例で今季のプレーが認められ、すでに出場している。

スペイントップ3の状況を見てみると、期限付き移籍でプレーするレアル・マドリードのアレオラ、アトレティコ・マドリードのカラスコ、そしてAマドリードとの契約が6月30日で切れるアダンは今季終了まで契約を延長した。バルセロナのアルトゥールはユベントス移籍が決定したが、欧州CLが終わるまでバルセロナでプレーを続けることになる。(高橋智行通信員)