サンプドリアDF吉田麻也(31)が2試合ぶりに右センターバックでフル出場し、2-1の勝利に貢献した。

DFトネリの負傷欠場で心配された守備面だったが、吉田はDFコリーとのコンビで後半5分に与えたPKによる1失点のみに抑えた。吉田と好連係をみせたコリーは「これは重要な勝利。チームにとても満足している。相手がどうしても勝ちたかった試合で自分たちが勝てたのが良い」と再開後初白星に安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

チームはMFラミレスが前半40分、後半29分に獲得したPKを確実に決めて勝利。これで降格圏18位のレッチェと勝ち点4差をつけ、勝ち点29と伸ばして暫定15位に浮上。ラミレスは「3連敗後に結果を出すことが重要だった。勝ち点4差では、落ち着くまでに十分ではないものの、パフォーマンスと欲求は高い。ラニエリ監督は情熱を持っているので信頼を感じている」と前向きだった。

ラニエリ監督も「勝ち点3がチームに息を吹き込んだ。しかし、まだ終わっていない。今日のように戦い続けなければならない」と気持ちを引き締めた。次節も残留争いに向けて重要な一戦。5日に19位SPALとのホーム戦だ。指揮官は「苦しみながらも集中できていることに満足している。今日と同じように次も戦う必要がある。ラミレスのカリスマ性と経験が重要。いつも彼から何かが出てくる」と期待を寄せていた。