セルタが今夏、日本代表MF久保建英(19)獲得に動いていると、1日にスペイン紙マルカ電子版が報じた。

以前より久保はセルタの獲得候補の1人に挙げられていたが、同紙はその理由をサイドの補強のためと伝えている。

ここ数年のセルタはサイドアタッカーではなく、ポリバレントな選手を重用して戦ってきたが、その戦略の結果が失敗に終わっているのは明白。同時にメンバー内でサイドのスペシャリストであるピオネ・シストについて、クラブはそのパフォーマンスに納得しておらず、2年連続で放出の道を探している。

そんな中、来季に向けては方針を変えてサイドの強化に努め、ここまでセビリアからノリート、グラナダからバディージョを獲得してきた。さらなるサイドアタッカーの補強を求め、久保との契約を最優先の目標に掲げ、すでにRマドリードに期限付き移籍の申し入れをしているとのことだ。クラブに久保獲得を勧めたのはオスカル・ガルシア監督であるという。

しかしマルカ紙は、レアル・ソシエダード、ヘタフェ、ベティス、グラナダ、バリャドリード、レバンテ、ウエスカ、アヤックス、ラツィオなどが久保に興味を持ち、すでにRマドリードにコンタクトを取っているため、このオペレーションが簡単にはいかないという見解を述べている。さらにセルタにとって、久保の高額な年俸と期限付き移籍の手数料が獲得の障害になる可能性があるという。

一方で、Rマドリードが久保に経験を積ませるために出場時間を保証できるクラブを探していることが、来季サイドアタッカーを重用する予定のセルタにとっては大きなアドバンテージとなると伝えている。(高橋智行通信員)