バルセロナ下部組織で育成されながら、出場機会を求めて移籍した選手の活躍が目立つことを、スペイン紙マルカが11日に伝えた。さらに同紙は、クラブのDNAを持つ、過去に下部組織に所属し、退団後1度もバルセロナに復帰していない新旧の選手たちで組んだベストイレブンを紙面で発表した。

今夏の移籍市場で、バルセロナはクラブを離れた下部組織出身の選手を連れ戻すことを検討している。マンチェスター・シティ所属のDFエリク・ガルシア、アーセナルでプレーするDFエクトル・ベジェリン、さらには先月のチャンピオンズリーグで優勝を成し遂げたバイエルン・ミュンヘンの中心MFチアゴ・アルカンタラが候補になる。

この中でエリク・ガルシアはマンチェスター・シティに移籍するまで、バルセロナの下部組織の各年代のチームでキャプテンを務めた逸材だった。現在、バルセロナがDF陣を強化するため、マンチェスター・シティと交渉を続けているという。

一方、マルク・ククレジャには今夏、バルセロナ復帰の可能性が浮上したが最終的に実現しなかった。ククレジャは昨季、ヘタフェに期限付き移籍し、リーグ戦で目覚ましい活躍。その後、ヘタフェが買い取りオプションを行使した後、バルセロナが買い戻しオプションを実行しなかったため復帰できなかった。

また、バルセロナでの下部組織では成功を収められなかったアダマ・トラオレは現在、ウルヴァーハンプトンで当時とは見違えるほどの肉体的変化を見せており、プレミアリーグで大注目を浴びてスペイン代表に呼ばれるまでに急成長している。アンドレ・オナナやアレハンドロ・グリマルドなども所属クラブで大活躍している。

久保建英のケースは他の選手と異なる。昨夏、久保側が求める条件をバルセロナが受け入れなかったため、最終的にレアル・マドリードに入団。素晴らしいパフォーマンスを披露したマジョルカを経て、今季はビリャレアルに期限付き移籍で所属している。

 

・バルセロナのDNAを持つ過去に下部組織に所属した選手のベストイレブン

 

GK:アンドレ・オナナ(アヤックス)

DF:エクトル・ベジェリン(アーセナル)、エリク・ガルシア(マンチェスター・シティ)、マルク・バルトラ(ベティス)、アレハンドロ・グリマルド(ベンフィカ・リスボン)

MF:チアゴ・アルカンタラ(バイエルン・ミュンヘン)、ミケル・アルテタ(現アーセナル監督)、マルク・ククレリャ(ヘタフェ)

FW:アダマ・トラオレ(ウルヴァーハンプトン)、久保建英(ビリャレアル)、セルヒオ・ガルシア(引退)

(高橋智行通信員)