スペイン紙マルカ電子版が11日、1カ月以上が経過したスペインの今夏の移籍市場(8月4日~10月5日)を特集した。スペイン1部20クラブが選手補強にここまで、合計でわずか2億8840万ユーロ(約360億5000万円)しか費やしていないことを伝えている。

スペインのクラブが積極的に選手獲得に動かない大きな理由は、新型コロナウイルスの影響を財政面に受けていることに他ならない。FWジョアン・フェリックス、FWグリーズマン、FWアザールなど、高額移籍が多数あった昨季のスペインの移籍金合計は13億2039万ユーロ(約1650億4875万円)で、今夏の4倍以上となっている。

また、プレミアリーグは今夏ここまで、スペインの3倍近くの8億2500万ユーロ(約1031億2500万円)を選手補強に費やしている。

スペインのクラブで今夏、選手補強に最も投資しているクラブは、MFピャニッチ、FWトリンコン、MFマテウス・フェルナンデス、FWペドリと契約したバルセロナで1億300万ユーロ(約128億7500万円)。

そして最も移籍金が高額な選手は、ユベントスからバルセロナに入団したピャニッチで6000万ユーロ(約75億円)となっている。

一方、ここまでレアル・マドリード、レアル・ソシエダード、バレンシア、ビルバオ、ベティス、アラベス、ウエスカ、エルチェの8クラブは選手補強に1ユーロも費やしていない。(高橋智行通信員)