日本代表としてオランダ遠征に参加しているMF南野拓実(25=リバプール)が所属クラブ復帰後、すぐに迎える17日のエバートンとのダービー戦で今季初先発する可能性が出てきた。

12日、地元紙リバプール・エコーが報じた。エバートンとのアウェー戦は現地17日午後12時30分開始と昼間のキックオフとなるが、現在、ブラジル代表としてワールドカップ(W杯)南米予選に参加中のFWフィルミノは15日にリバプールに戻る見通しと報道。13日にコートジボワール戦を終えた南野がいち早くチーム合流可能なため、同紙は「フィルミノの代わりに先発する準備ができているかどうかをチェックする最適な機会だろう」と伝えた。

9日のボリビア戦で2ゴールを挙げるなどブラジル代表として活躍しているフィルミノに対し、エコー紙は長距離移動や練習合流の遅れなどからエバートン戦でのコンディション面を懸念する。

さらにクロップ監督が掲げる前線からの守備についてのデータを掲載。フィルミノが90分間あたり平均22・9回の守備を試みることに対し、南野は平均24・1回と多い。

フィルミノの守備で5秒以内に29・1%の確率でボール奪取に成功しているのに対し、南野の守備では34・1%の高い確率でボール奪取に成功しているという。

また2-7で大敗した4日のアストンビラ戦で、南野が後半から出場した45分間で、チーム3番目となる15回の守備を仕掛けた最近のデータも掲載。同紙は「すぐに南野が3トップの中央に入るフィルミノに取って代わるわけではない」と前置きしながら「リバプールはフィルミノの完璧な代役を発見したかもしれない」とクロップ戦術に適合したFWだと強調。

南野が13日のコートジボワール戦で今季代表初ゴールを決めれば、さらなるアピールになるに違いない。