【ビリャレアル=高橋智行通信員】日本代表MF久保建英(19)が所属するビリャレアルはエルチェと0-0で引き分けた。ウナイ・エメリ監督(49)は試合後の記者会見で、最後まで得点を奪うことができず、スコアレスドローで終わった一戦について次のように振り返った。

「エルチェは90分間、非常に強力な守備システムを構築し、多くの選手たちで守備をしていた。少しだけポジティブなことは我々が彼らに何もやらせなかったことだが、我々もまたほとんどできなかった」と攻撃がうまくいかなかったことを認めた。

後半頭から出場するも途中でピッチを後にしたFWパコ・アルカセルについて、「筋肉面のけがだが、以前と同じ箇所かは分からない。誰もそれを望んではいないが、試合や高い要求によりけがが生じることがあるし、彼は回復するために再び努力する必要がある。ひとつの扉が閉まった時は別の扉が開くので、それは他の選手たちにとってはチャンスとなるだろう」と説明した。

最近の試合で決定機をあまり作れていないことについては「レアル・マドリード戦では終盤、久保に試合に勝つためのGKとの1対1の決定的チャンスがあり、レアル・ソシエダード戦ではラストプレーでジェラール(モレノ)に笛を吹かれる可能性の高かったPKがあった。そして今日は再び久保に勝利するための大きな決定機があった。ここ3試合、もしどちらが勝利にふさわしいかと言えば我々だったが、批判的になる必要があるし、我々はより多くのものを生み出さなければいけない」と見解を示した。

久保の状況については「彼にはプロセスがあり、我々の試合を見ている人たちは適応の過程があることを分かっている。私は彼に満足しているよ」と言及している。