レアル・マドリードが6日、欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝第1戦でリバプールをホームに迎え、3-1の勝利を成し遂げた。

試合後、ジネディーヌ・ジダン監督(48)が記者会見に出席し、準決勝進出に向けて大きなアドバンテージを手に入れた一戦を振り返っている。

「とても良かったと感じているが、素晴らしい試合をやった一方、後半の初めに困難を抱えたので、さまざまな感情が混ざり合っている。我々は良いゲームをしたので選手たちに大きな誇りを感じているが、まだ第2戦が残っている」とやや複雑な心境であることを明かした。

バランが試合当日に実施された新型コロナウイルス検査で陽性反応を示し、急きょメンバー外になったことについては「我々は何も変更しなかった。バランをミリトンに代え、4-3-3で臨んだが、準備してきたことを何も変更しなかったよ。我々には今季、たくさんのことが起こっているが、しっかりと準備できている」と、レギュラーのセンターバックをリバプール戦直前で欠くことになったにもかかわらず、ゲームプランを変更しなかったことを説明した。

得点を記録しチームを勝利に導いたビニシウスについては「彼にはマルコ(アセンシオ)やカリム(ベンゼマ)のようにゴールを決める必要があったのでうれしいよ。良いパフォーマンスを発揮しているし、チームを助けてくれている。ビニシウスはゴールを決める必要があったので、そのことは彼に大きな自信を与えてくれるだろう」と言及し、リバプール戦がビニシウスにとってRマドリード入団後のベストゲームかについては「それは分からないが、準々決勝での2ゴールはとても重要だった」と返答している。

自身4度目の欧州チャンピオンズリーグ制覇に、より近づいたかについては「我々はまだ何も勝ち取っていない」と否定しつつも、「自分たちのやっていることに満足しているよ。選手たちがやっていることは、困難を抱えた状況の中でとてつもなくすごいことだ」と称賛した。

リバプールのサイドバックの裏を狙ったことについては「我々は彼らのサイドバックが非常に攻撃的であり、ダメージを与えられる可能性があることを分かっていた。しかし我々の守備もとても良かったよ」とコメントした。 

リバプールのクロップ監督が試合前、Rマドリードの練習場内にあるBチームのホームスタジアム、アルフレド・ディステファノで試合が行われることを批判したことについては「彼の言ったことに意見するつもりはない。ここは我々のスタジアムだ。我々はアルフレド・ディステファノでプレーすることに誇りを感じている」と見解を述べていた。

Rマドリードはこの後、10日にホームでスペインリーグ第30節バルセロナ戦、そして14日にアウェーで欧州チャンピオンズリーグ準々決勝第2戦リバプール戦を控えており、非常に厳しい日程が続くことになる。

(高橋智行通信員)