好調ベティスのキャプテンを務める元スペイン代表MFホアキン・サンチェス(39)が来季の去就について語ったもようを、スペイン紙アスが11日に伝えている。

ホアキンは今年7月に40歳の誕生日を迎えるが、まだ引退するつもりがないことを次のように明かしている。

「僕の契約は今年6月までだが、自分に強さを感じているし、サッカー的にもフィジカル的にも好調だ。少なくともあと1年は続けたい。サッカーファンの皆に試合観戦しに僕たちのホームスタジアム、ベニート・ビジャマリンへ来てほしいので、スタンドのファンの前で引退したいと思っている。新型コロナウイルスの感染拡大が収束した時、僕は引退前にたくさんの観衆の前でまたプレーしたい」と希望を強く訴えた。

11日に行われる強豪アトレチコ・マドリードとの一戦については「アトレチコは前回の試合結果に関係なくとても強いチームだ(前節セビリアに0-1で敗戦)。僕たちは彼らのことを大いにリスペクトしているが、自分たちのやることに集中しているし、素晴らしいものを得るために戦い続けている。ベストを尽くし、今後すべての試合に勝つことに集中する必要がある」と意気込みを語った。

欧州リーグ出場の可能性については「ベティスが今季を欧州リーグ出場圏内で終えられたらうれしいよ。そして6位よりも5位で終われることがベストだよ」とコメントしていた。

ベティスは直近のリーグ戦7試合で5勝1分け1敗と好成績を収め、5位レアル・ソシエダード、7位ビリャレアルと勝ち点46で並び、欧州リーグ出場圏内の6位につけている。

ホアキンは今季ここまで、リーグ戦21試合に出場し2得点3アシストを記録。先発出場は11試合と例年に比べ出番は減っているが、2019年12月にはビルバオ相手に38歳140日で、スペインリーグ史上最年長となるハットトリックを達成する偉業を成し遂げていた。

そして来季、ドナトがデポルティボで2003年に40歳138日で樹立したスペイン1部リーグ史上の最年長得点記録に挑むことになる。今夏40歳の誕生日を迎えるが、ホアキンの旅はもうしばらく続くことになりそうだ。

(高橋智行通信員)