レアル・マドリードが現在、ベルギー代表FWエデン・アザール(30)にうんざりし、今夏の移籍市場での放出を真剣に検討していると、スペイン紙ABC電子版が7日に報じている。

先発出場したチェルシーとの欧州チャンピオンズリーグ準決勝第2戦でのパフォーマンス、敗退が決定した直後にスタンフォード・ブリッジのピッチ上で元チームメートと談笑する姿を見て、加入後ずっとアザールに失望し続けてきたRマドリードも我慢の限界に達しているという。さらにクラブはアザール入団時、ベストの体重よりも8キロ重い状態でやって来た、プロとしての姿勢も不快に感じていたとのことだ。

このような状況を踏まえ、Rマドリードは今夏、獲得時の半額の移籍金5000万ユーロ(約65億円)での売却を考えており、アザールが2年前まで最高のパフォーマンスを見せていたプレミアリーグのクラブからオファーが届くことに自信を持っていると、同紙は伝えている。

アザール放出はRマドリードにとって、パリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・エムバペ獲得オペレーションに向け役立つ可能性があるとみられている。

アザールは2019年夏に移籍金1億ユーロ(約130億円)でRマドリードに加入してからの約2年、合計11回の故障に苦しんで通算58試合を欠場し、クラブの期待に全く応えられていない。

(高橋智行通信員)