バイエルン・ミュンヘンがボルシアMGに6-0と大勝、9シーズン連続31度目の優勝の強さを見せつけた。既に試合開始前に2位ライプチヒがドルトムントに敗れたため、戴冠が決まって迎えた試合で“祝砲”を連発。エースFWレバンドフスキがハットトリックで今季リーグ戦39得点とし、71-72年にゲルト・ミュラーが記録したシーズン最多得点にあと1ゴールと迫った。

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レバンドフスキの得点力がBミュンヘンの強さの象徴だった。既に優勝は決まっていた中、「最も大事なことは王者であることをピッチ上で示し、勝つことだった」。前半2分には左クロスを受けて先制弾。リーグ戦自身最速ゴールで、チームを勢いづけた。同34分には足を高く上げての完璧なボレーシュートをたたき込む。後半21分にはPKを決めて、今季5度目のハットトリックだ。

3月のポーランド代表活動中に負傷し、戦列を離れる時期がありながら39得点を量産。「チームのために全力を尽くしてきた。たくさんアシストしてくれたチームメートに、僕は感謝すべきなんだ」と、仲間の力も強調する。離脱中だった欧州チャンピオンズリーグ準々決勝で、チームは決定力不足でパリ・サンジェルマンの前に敗退。エースの不在が、逆にその“存在感”を際立たせた。

「爆撃機」と呼ばれたG・ミュラーが達成した年間最多得点「40」にあと1つだ。クラブのルンメニゲ会長は「当時、その記録は永遠に残ると思っていた」と振り返り、レバンドフスキを「彼は歴史になる」と言い切った。GKノイアーは「彼は今、素晴らしく仕上がっている」と太鼓判。T・ミュラーは残り2試合に向けて「チームは全面的に彼を応援するよ」と、サポート態勢を強調した。

また、同クラブによると、レバンドフスキはこの日がブンデスリーガで通算249勝目。これは元ペルー代表ピサロの248勝を上回る外国人選手最多の節目でもあったという。