また1人、米女子サッカー界に有力な支援者が現れた。

米アイスホッケーNHLのスーパースターでロシア代表のアレクサンドル・オベチキン(35=ワシントン・キャピタルズ)が、女子サッカーNWSLワシントン・スピリットの出資者に加わることが分かった。

ESPN電子版によると、オベチキンは「女性、そして女性のプロアスリートを支援することは重要だと思う。米国内だけでなく、世界中で」と説明し、加えて「自分にとってはワシントンDCのコミュニティーを支援することもとても大事なことなんだ。妻と2人でサッカーやアメリカン・フットボール、野球を見に行くのが好きだし。この機会に我々がワシントンDCを大切に思っていることが伝わればうれしいね」と話したという。

オベチキンの母親タチアナさんはロシア代表のバスケットボール選手で、オリンピック(五輪)で2度金メダルを獲得したことがある。母親から「男性、女性に関係なく、プロ選手として、同じ目標を目指すことができる環境であるべき」と教えられて育ってきたことも、女性アスリート支援につながった。

オベチキンはもともと大のサッカーファンとして知られ、バルセロナとリバプールが好きだと公言してきた。ESPNによると「父が元サッカー選手で、ディナモ・モスクワでプレーしていたんだけど、けがでやめてしまったんだ。でも僕もロシア代表に何人か友人もいるし、夏に友達とサッカーをするのが大好きだ。自分ではうまいと思うんだけど、もしかしたらそうじゃないのかもね」と話しているという。

ワシントン・スピリットにはFW横山久美(27)と宝田沙織(21)が所属している。