チェルシーがマンチェスター・シティーとのイングランド勢対決を1-0で制して、9シーズンぶり2度目の優勝を果たした。今年1月に就任したトゥヘル監督は、昨季パリ・サンジェルマンを率いて準優勝に終わっており、新天地での戴冠となった。

グアルディオラ監督就任5年目、クラブ史上初の決勝進出を果たしたマンCだったが、悲願の欧州制覇はならなかった。

序盤からマンCがボールを保持して攻め、チェルシーがうまく守る形が続いた。前半8分、マンCはスターリングがゴール前に持ち込むがシュートを打ちきれない。

チェルシーは同14分、マウントからのパスを受けてウェルナーがシュートも、GKがキャッチ。同27分、マンCフォーデンのシュートはDFリュディガーがブロックした。同39分にはアクシデント、チアゴシウバが足を痛めて交代を強いられる。だが、同42分にチェルシーが先制。マウントのパスに抜け出したハフェルツがGKをかわして左足でゴールを決めた。

後半にはマンCにもアクシデントが起きる。同11分ごろ、デブルイネが相手DFと激突して倒れ、なかなか起き上がれず、そのまま同15分にガブリエルジェズスと交代することになってしまった。

大黒柱を失ったマンCだが、その後も攻め続け、何度も好機をつくりながら、相手のしぶとい守備もあって、ゴールには至らない。

チェルシーも同28分、ハフェルツがゴール前に持ち込み、プリシックにラストパスも、シュートを決め切れず、追加点を奪えない。

マンCは同32分、今季限りで退団するアグエロを投入したが、これも実らず。同45分のフォーデンのシュートも相手DFに阻まれた。

チェルシーはマンCにボール支配を譲り、猛攻を受けながらも、ペナルティーエリア内で集中力を切らさず無失点。MFカンテの運動量、攻守にわたる効果的なプレーが光った。