マスターカードと南米最大のビール製造会社アンベブは9日、ブラジルで開催されることになった今回の南米選手権のスポンサーを降りると発表した。

同大会はもともとアルゼンチンとコロンビアで共催されるはずだった。だがコロンビア国内での反政府デモの激化や、両国での新型コロナウイルスのまん延等のため、急きょブラジルで行われることになり、ブラジル代表の選手、監督たちが大会開催に反対する声明を出していた。

ブラジルでもコロナのまん延は深刻で、47万5000人以上が死亡。大会を受け入れたボルソナロ大統領に対し、公衆衛生の専門家や最高裁判事、選手たちと、さまざまな分野の人々から非難が集まっていた。ただブラジル代表の選手たちは大会のボイコットは行わないとしている。

1992年からスポンサーを務めているマスターカードは「今大会ではスポンサー契約は発動されない」と表現し、大会およびブラジル代表のスポンサーを務めているアンベブも「我々のブランド名は南米選手権では使用されない」と発表した。