今夏の移籍市場は昨夏に続き、全てのクラブが新型コロナウイルスの影響を財政面に大きく受けている。金銭での取引が少なくなると予想される中、レアル・マドリードとマンチェスター・ユナイテッドがフランス代表DFラファエル・バランとフランス代表MFポール・ポグバの大型トレードを行う可能性があると、スペイン紙アスが20日に報じている。

来年6月30日で契約切れになるバランは新天地での挑戦を望み、クラブから提示されている契約延長オファーを拒否しているため、Rマドリードが今夏の売却を検討しているという報道が出ている。それを受け、バラン獲得を希望するマンチェスター・ユナイテッドがポグバとのトレードを申し入れることを前向きに検討していると、同紙は伝えている。

Rマドリードでは現在、モドリッチが35歳、クロースは31歳で欧州選手権終了後にドイツ代表引退の可能性があり、レギュラーのMF陣が高齢化しているため、ワールドクラスの中盤の補強が必須。ジネディーヌ・ジダン監督時代、再三にわたって獲得に動いた選手でもあるポグバは最適な人材の1人と考えられている。

一方、マンチェスター・ユナイテッドは守備陣を強化させるためにバランを欲しているが、Rマドリードとの契約が来年で切れることに加え、今夏に1億ユーロ(約130億円)以上の大金を投じてドルトムントのイングランド代表MFジェイドン・サンチョ獲得に動くことを計画しているため、3000万ユーロ(約39億円)~4000万ユーロ(約52億円)以上の移籍金を支払うつもりはないという。

これはRマドリードにとっては不十分な金額であるため、マンチェスター・ユナイテッドが今夏にバラン獲得に本格的に動く場合は、ポグバとのトレードを申し出る可能性があると同紙は伝えている。

(高橋智行通信員)