英国のボリス・ジョンソン首相(57)は、「国外から戻ってきたプレミアリーグ選手に対する隔離の規則を免除してほしい」とする国際サッカー連盟(FIFA)インファンティノ会長の要求を断った。25日付英スカイスポーツ電子版が報じた。FIFAは公式文書をジョンソン首相宛てに送っていた。

現在の規則では、レッドリストにある国から英国に帰国した場合、政府が指定したホテルで10日間の強制隔離が求められる。隔離のルールが免除されないとなると、プレミアリーグのクラブは代表ウイークにレッドリストの国で試合を行う選手の派遣を拒否する見通し。約60人の選手に影響が出るという。

英政府は、同じ場所にとどまっていた今夏の欧州選手権は例外だと言い、各国に散らばることになる代表戦に対する例外はないとした。またスペインリーグも代表選手を派遣しないというクラブの決断に賛同する意思を示した。(A・アウグスティニャク通信員)