バルセロナが来季の補強候補の1人として、レアル・ソシエダード所属のスウェーデン代表FWアレクサンデル・イサク(22)を挙げていると、スペインのラジオ局カデナ・セルが18日に報じた。

今夏は財政難によりリオネル・メッシやアントワーヌ・グリーズマンがチームを離れた一方、移籍金ゼロでセルヒオ・アグエロやメンフィス・デパイらを補強したものの、ロナルド・クーマン監督率いるチームは今季の攻撃力不足を懸念し、来季に向けてさらなる補強を望んでいるとのことだ。

同メディアによると、バルセロナの第1希望はドルトムントでプレーするノルウェー代表FWアーリング・ハーランドであるという。しかし経済的な問題により、契約を結ぶことがほとんど不可能であるため、代替案としてイサクに注目しているとのことだ。

イサクがバルセロナの補強候補として名前が挙がるのは初めてではない。昨年4月にインテル・ミラノのアルゼンチン代表FWラウタロ・マルティネスを獲得できなかった場合の別オプションとして、すでにその名が出ていたのである。

バルセロナに目をつけられた昨年4月以降、イサクの価値は上がる一方で、ドイツの移籍情報サイト「トランスファー・マーケット」による市場価値は、2250万ユーロ(約29億2500万円)から4000万ユーロ(約52億円)と2倍近くにまで上昇している。

イサクは昨季公式戦で17ゴールを決めたが、今季はまだ欧州リーグで1得点を記録したのみ。国内リーグ6試合に出場しながら無得点が続いている。しかし、今月行われたワールドカップ予選では2試合連続得点を記録し、欧州でもポテンシャルの高いストライカーの1人とみられている。

(高橋智行通信員)