不遇の時間を過ごすレアル・マドリードのベルギー代表FWエデン・アザール(30)に対し、今冬の移籍市場で、昨季の欧州王者で古巣のチェルシー、サウジアラビア政府系ファンドが主体の共同事業体が買収したニューカッスルが熱視線を送っているという。スペイン紙ムンド・デポルティボ電子版が29日に報じた。

アザールは、19年夏に移籍金1億ユーロ(約130億円)の5年契約で加入。今季で3シーズン目だが、故障の影響もあり、過去2シーズン同様、思うようなパフォーマンスを発揮できていない。今季の公式戦は9試合(先発5試合)出場。403分のプレー時間で0得点1アシストと、本来の力を発揮出来ずにいる。アンチェロッティ監督も、オサスナ戦の前日会見で「アザールが現在、レギュラーの地位にない」ということを明かしていた。

ドイツの移籍情報サイト「トランスファー・マーケット」によれば、アザールの市場価値は19年夏の1億5000万ユーロ(約195億円)から、現在は2500万ユーロ(約32億5000万円)と6分の1にまで下落している。アザールは今夏、24年6月30日までの契約を全うする意思を明かしていたが、現在の状況を踏まえると、考えを変える可能性があると同紙は推測している。(高橋智行通信員)