日本代表主将のシャルケDF吉田麻也(33)がケルンとの開幕戦(アウェー)にに先発出場し、キャプテンマークを巻いてブンデスリーガでの記念すべき第1歩を踏み出した。

試合はシャルケが主導権を握ったが、前半35分にMFドレクスラーが相手選手にファウルし、一発退場となった。前半こそ0-0で粘ったが、後半は数的不利となったことに伴い、状況は一変した。

後半4分に先制点を奪われると、同17分に再び失点。同31分にFKからビュルターのヘディングシュートで1点を返したが、その直後にオウンゴールを献上し、3失点で敗れた。

吉田は試合後、「退場者が出たらこういうことは起こりうる」と言いつつ、「ちょっと運がなかった」。前半11分にCKからMFサラサールが先制点を奪ったが、VARにより吉田の位置がオフサイドだったと判定されてノーゴール。その場面を悔しがった。

吉田はセリエAのサンプドリアを昨季限りで退団し、この夏、今季1部に復帰したブンデス屈指の人気クラブに電撃的に加入。新加入選手でありながらキャプテンを務めた。

それについては「自分の経歴に対してのリスペクトはすごく感じます」。その上で「大事なのはこれからで。やっぱりピッチの上で結果を引き出せてこそのその役割だと思うので。苦しい時こそ引っ張っていけるようになりたい」と気持ちを新たにした様子。

オランダ、プレミア、セリエAに続き、4カ国目となるドイツ。試合には敗れたものの、感激はひとしおだった。

「やっぱりオープニングゲームで非常にサポーターの熱もこもってたし、ローカルのプチダービーみたいな感じだって言われてたんで、すごく良い雰囲気で。なかなかこんなスタジアムが満員になることはイタリアは少ないので良かったですね」と振り返った。