ベルギー2部KSMKデインズは29日、白石尚久監督(46)を解任したことを発表した。双方合意の上で契約解除で、後任は後日発表される。

今季はリーグ戦で1勝2分け3敗で12チーム中11位に低迷していた。デインズは今年2月、シンガポールに拠点を置くサッカービジネスを手がける「ACA フットボール・パートナーズ」(小野寛幸CEO)が買収し、1部昇格へ白石氏を招聘(しょうへい)。ベルギーのサッカーリーグで日本人監督が就任するのは初めてだった。

クラブの最高戦略責任者の飯塚晃央CSOは「白石監督退任という厳しい判断をクラブとして下しました。22シーズン新体制を白石監督率いる新たなチームとして作っていく中で、少しずつ方向性に相違が生じ、慎重な議論を重ねた結果、このような決断に至りました。これが今後のクラブの成長を考えた際の現時点での最適な対応と信じています」とのコメントを発表した。

白石氏は08年にスペインのバルセロナのアカデミーコーチとして指導者のキャリアをスタート。スペインで欧州の指導者ライセンス(UEFAプロライセンス)を取得し、スペインの女子1部リーグ監督、本田圭佑の専属分析官も務めていた。