サッカーの元ブラジル代表で母国をFIFAワールドカップ(W杯)で3度の優勝に導いた「王様」ペレさんが29日、サンパウロ市内の病院で亡くなった。82歳だった。

枕ことばとして世界的に知られる愛称「キング」。日本でも55歳で現役を続けるFWカズ(三浦知良)の代名詞として有名だ。由来はペレさん。名乗るようになったきっかけを19年に明かしたことがある。

それは93年のFIFAワールドカップ(W杯)アジア最終予選、北朝鮮戦で2得点を挙げた後だったという。開催地カタール・ドーハの新聞「ガルフ・タイムズ」から、カズがペレさんと同じブラジルのサントスFCでプレーしていたことに引っかけて「KING KAZU」の見出しで報じられたことが「キング」の始まりとなった。

カズは「あれから自分で言うようになりました(笑い)。その翌年に出した写真集のタイトルに『キング』と付けて。自分発信です」と振り返っている。

カズは95年に英国で行われたアンブロ杯に日本代表で参加した時など、ペレさんと対面も果たしている。

 

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