今季セリエAで勝ち点37で3位につけていたユベントスが、イタリアのサッカー裁判所から勝ち点15を剥奪される処分を受けた。イタリア・サッカー協会(FIGC)が20日に発表した。

処分が確定すればユベントスは勝ち点22の10位に転落する。

ユベントスには18~20年の間に帳簿の改ざんなど、移籍取引で損失を隠蔽(いんぺい)する不正会計があったとされている。20日に行われた聴聞会では当初、検察側は勝ち点9の剥奪を求めていたが、最終的にそれよりも重い処分が下った。

クラブのアンドレア・アニェッリ会長とパベル・ネドベド副会長はすでに昨年11月に辞任しているが、過去にクラブに所属していた人物も含め、11人の幹部に職務停止処分が下された。

アニェッリ元会長は24カ月の職務停止処分となり、現在、トットナムでディレクターを務めるファビオ・パラティチ氏にも30カ月の職務停止が言い渡された。現時点でイタリア国外での仕事には影響がないもようだが、FIGCは国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)に処分を適用するように求める方針だ。

ユベントスは不正会計について否認しており、上訴する見通しだ。