デビュー2戦目のシャルケFW上月壮一郎(22)が、ホームのライプチヒ戦で初ゴールを決めた。

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ブンデス初ゴールを決めた上月を「伊東純也2世」と評するのは、当時J2だった京都で計2年間、指導した実好礼忠氏(50=現大阪学院大監督)だ。この日の初ゴールを映像でチェックした恩師は「彼の特長は、スピードとパワーあふれる前への推進力。1タッチでシュートに持っていくのが得意で、まさに今回の得点がそう」と喜んだ。

上月が京都U18(ユース)からトップチームに昇格した19年。コーチだった実好氏は、将来性を評価しつつ「ピッチで頭を休ませてしまう時間があり、粗削りで意外に不器用だった」と振り返る。一方、当時は主に左右のウイングでプレーしており、居残りのシュート練習に誘うと前向きに技術向上に取り組んだという。

実好氏が京都の監督に昇格した20年は、上月にJ2で11試合(449分間)の出場機会を与えたが、思うような結果は出なかった。翌21年末に契約満了で退団。欧州挑戦の道に進んだ。

「当時から海外志向が強い選手だった。日本代表入りはまだ早いが、この結果を出し続ければ」。G大阪時代に日本代表MF堂安も指導した実好氏は「自分でつかみ取ったチャンスを逃さないでほしい」とエールを送った。【横田和幸】

◆上月壮一郎の歩み     

▼00年12月22日 京都府・宇治市に生まれる。

京都アカデミー育ちで、U15、U18と順調に昇格。世代別日本代表にも選出される

▼18年 京都U18の一員ながら、高校3年生でトップチームデビュー

▼19年 京都トップチームへ昇格

▼21年12月 京都を退団し海外へ挑戦

▼22年2月 ドイツ5部デューレンに加入

▼22年8月 シャルケU23に加入

▼22年12月 シャルケのトップチームと契約