ドイツ1部、ブンデスリーガ最終節で敗れ来季2部への降格が決まったシャルケのDF吉田麻也(34)が退団すると、29日までにドイツ紙ビルト(電子版)が報じている。

シャルケは27日の最終節でライプチヒに2-4で敗れた。18チーム中17位で、わずか1シーズンで2部降格となった。

吉田はライプチヒ戦は出番なし。今季加入し、FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会を日本代表の主将として戦ったシーズンだったが、最後に所属クラブで2部降格という厳しい現実を突き付けられた。

加入時も含め、ビルト紙などドイツのメディアが報じたところによると、吉田の契約は今年6月までの1年で、1年の延長オプションがついていた。

延長オプションが行使される条件の1つ、出場試合数はクリアしたというが、チームの1部残留という条件を満たせず、契約が1年延長されることはなくなったと伝えられている。

吉田は長くイングランド、プレミアリーグのサウサンプトンでプレーし、2020年1月からイタリア、セリエAのサンプドリアでプレー。昨年7月にシャルケに加入した。

日本の名古屋グランパスでプロになり、オランダのVVVフェンロでもプレー。日本、オランダ、イングランド、イタリア、ドイツで長く活躍している。

8月で35歳になる。W杯カタール大会後は、若手を登用する森保一監督の方針もあってか、日本代表にも招集されていないが、W杯後は、来年1月開幕のアジア・カップでの日本の優勝を目標に掲げていた。

昨年に続き、去就が注目されるシーズンオフとなりそうだ。