セビリアのメンディリバル監督(62)が欧州リーグ優勝後、「まだ信じられない」と率直な気持ちを明かした。

セビリアは5月31日、ブダペスト(ハンガリー)で開催された欧州リーグ決勝でローマと対戦。前半に失点したが、0-1の後半10分にオウンゴールで追い付いた。そのまま延長を1-1で終え、PK戦は4人連続で成功。ローマは2人目と3人目が失敗し、史上最多7回目の優勝を成し遂げた。これで来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得。試合後、メンディリバル監督がインタビューに答えた模様をスペイン紙マルカが伝えている。

メンディリバル監督は、優勝の感想について聞かれ、「まだ信じられないが、トロフィーを受け取り、メダルも渡されたので、我々は優勝したんだと思う。休暇に入ったら自分たちが成し遂げたことを考えることになるだろう」と夢の中にいるような感覚であることを明かした。

試合内容については「我々は悪い形でスタートしてしまい、足元でプレーし、スペースを探さずクロスを入れなかったので、相手に快適にプレーされてしまった。しかし後半に入り我々は変わり、よりアグレッシブになり、クロスをたくさん入れ、相手ペナルティーエリアに何度も進入し、あのように同点に追いつくことができた」と振り返った。

中断が多かった延長戦については「ほとんどプレーされず、ボールがずっと止まり、けが人が出て交代があった。しかし我々はPKを成功させ、優勝することができた」と分析しつつ、喜びをあらわにした。

今季終了で満了するセビリアとの契約に関しては「どうなるか様子を見ることになるが、(4日に行われる今季リーグ最終戦の)レアル・ソシエダード戦までの間、セビリアで全てのセビジスタ(セビリアサポーター)と一緒に、この瞬間を楽しまなければいけないだろうし、その後で我々は何か話すことになると思う」と今後、クラブと来季続投に向けた話し合いが行われることを示唆していた。(高橋智行通信員)