ローマのジョゼ・モウリーニョ監督(60)が自身の去就について「はっきりとは分からない」と話した。

同監督が率いるローマは5月31日に欧州リーグ決勝でセビリア(スペイン)と対戦。1-1でPK戦に突入し、1-4で敗れた。モウリーニョ監督にとって6度目の欧州カップ戦決勝で、初めてとなる黒星だった。

優勝すれば来季欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権が得られるところだったが、それもかなわず。メディア上ではモウリーニョ監督の去就もにわかに騒がしくなってきた。

同監督はセビリア戦後、「昨年12月にポルトガル代表からアプローチがあった時は、私はそれをクラブに話した。それ以降、どのチームからもコンタクトはない。そして契約は1年残っている。それが今の状況だ」と現状を説明したが、残るかどうかについては明言を避けた。

欧州リーグ決勝で敗れたことについては「我々は死ぬほど疲れているが、誇りに思っている。私はいつも、サッカーの試合は負けても、尊厳やプロ意識は決して失わないと言っている。今回は負けたが、これまで以上に誇りをもって帰れる。選手たちは今季、本当にすべてをささげて戦ってくれた」と話し、選手たちへ感謝した。

またこの試合を裁いたテイラー主審について「スペイン人のようなレフェリーで、激しく、男性的で、活気のある試合だった。イエロー、イエロー、イエローの連続。私たちは、審判の影響には慣れているし、新しいことではないが、欧州の決勝でそれが起こるとは思ってもいなかった」と嫌みを交えて振り返った。