阪神18年ぶり、で14日は関西を中心に大盛り上がりだが、サッカーでも「アレ」と発言した監督が日本にいたことを思い出した。

元日本代表監督のバヒド・ハリルホジッチ氏。あれは、2017年8月末、自身のクビのかかった大事なオーストラリア戦前の日本代表活動だった。

練習開始と同時にピッチの中央で円陣を組み、あれやこれやと7分超の訓示。激しい口調でゲキを飛ばし、最後は「アレ ニッポン!」と大号令をかけた。同監督はフランス語で話す。フランス語の「アレ」はかけ声のようなもので、「アレ ニッポン」は日本語で「さあ行くぞ、日本」といったところか。

大事なこの試合はしっかり勝ってFIFAワールドカップ(W杯)ロシア大会行きの切符をつかみとった。クビにはならず、さあ大舞台へ、とチーム作りを進めたが、その後、半年ほどたちフランスでまさかの解任通告を受けてしまった。あれはあれで、悲劇的だった…。

あれこれ考えると、長くフランスでプレーした「ピクシー」ことドラガン・ストイコビッチ氏(現セルビア代表監督)のチャント(応援歌)も「ピクシー アレ!」を連呼する形で、これを聞くと「妖精」はいつも躍動し、あれよあれよと目を見張るような動きで、決定的な仕事をしたものだった。

今年8月5日、久しぶりに古巣のホームゲームで東京・国立競技場に来場したストイコビッチ氏を、名古屋グランパスのサポーターは、お決まりの「ピクシー アレ!」のチャントの連呼で大歓迎した。あれは素晴らしい光景だった。

今年の阪神、岡田彰布監督が与えた意味とはまったく違う「アレ」だが、「アレ」は勢いを生む言葉だった? に違いない。