ジュネーブの裁判所がロシアの大富豪のドミトリー・ルイボロフレフ氏(47)に対し、協議離婚した元妻のエレナさんに和解金として同氏の推定資産の半分強に当たる40億スイスフラン(約4540億円)を支払うよう命じた。ロシア通信などが22日までにスイス紙の報道として伝えた。

 ルイボロフレフ氏は上訴する方針だが、元妻の弁護士は、確定すれば離婚の和解金としては史上最高になるとしている。元妻も女性としては世界屈指の大富豪になる。

 同氏はロシアの肥料最大手ウラルカリのオーナーなどとして財をなした。米経済誌フォーブスの2014年版の世界長者番付では148位で、推定資産は88億ドル(約8920億円)。

 同氏はサッカーのフランス1部リーグ、モナコのオーナーでもある。2人の婚姻関係は23年間続き、2人の娘がいる。