<トヨタ

 クラブW杯:Bミュンヘン3-0広州恒大>◇準決勝◇17日◇モロッコ

 欧州王者Bミュンヘン(ドイツ)が、アジア王者広州恒大(中国)を下し、決勝に進んだ。攻守にわたって圧倒し、前半にMFリベリのゴールなど2得点。後半も1点を加え、世界一といわれる実力を見せつけた。決勝は22日(日本時間23日)に、南米王者アトレチコ・ミネイロ(ブラジル)と開催国王者ラジャ・カサブランカ(モロッコ)の勝者と対戦する。

 前半早々から広州恒大を自陣にくぎ付けにした。Bミュンヘンのボール支配率は72%。正確なパス回しで、ゴールを襲い、ボールを奪われても素早いプレスであっさり取り返した。前半16分にティアゴが左ポスト、同25分にクロースがクロスバー直撃のシュート。そして、同40分にリベリが左足で先制した。

 その4分後、敵陣でラームが相手ボールを奪うとティアゴがすかさずゴール前に上げ、マンジュキッチが楽々とダイビングヘッドで加点。前半の2点で、勝負はほぼ決した。ラームは「最初から勝ちにいった」と胸を張った。

 強力な南米3選手を擁し、アジアを圧倒的強さで勝ち上がってきた広州恒大も、後半をこれ以上失点しないよう守るしかなかった。支配率で圧倒し、シュート数も27-2。ラームが「カウンター攻撃を受けないために、ボール保持にこだわった」という通りの、理想的な試合運びで快勝した。

 昨季の欧州CLに続き、クラブW杯のカップにあと1勝と迫った。グアルディオラ監督は「ポジショニングが良かったし、とても集中していた。決勝進出にふさわしい試合ができた」と、手応えを口にした。