“モンテレイの夜”はアツかった。第2戦チュニジア戦の2日前、メキシコに降り立った。飛行機は恒例の約2時間遅れ。午後10時、気温は約34度だった。市街地に向け、アプリで車を手配。十数分待ち到着したと思えば、空港とは違う場所に停車。即キャンセル。2台目も約20分待って到着。20代ほどの男性が赤い車で迎えてくれた。スーツケースを積むため、トランクを開けてほしいと依頼。運転席で操作してもらい「ガチャッ」。なぜか、給油口が開いた。不安すぎる。
予感は的中する。高速道路を走り、残り5キロ。突然、路肩に停車した。早口のスペイン語で話しかけられ、慌てて翻訳アプリを起動すると「このエリアはインターネットがない」。運転手のスマホで目的地を示していたが、行き先不明に。その横を車はビュンビュン通過。怖かった。ついに「スマホを貸して」。同乗者の携帯が人質となり、なんとか宿にたどり着いた。日本は1位通過ならモンテレイだったが2位抜け。首位突破を逃し、再びの珍道中を免れた。【飯岡大暉】


