徐々に調子を上げて1次リーグC組を首位通過したブラジルのベースキャンプ地は明るいムードに包まれている。27日の練習で、輝くような笑みを浮かべながら体を動かしていたのはビニシウス。詰めかけたブラジルメディアの多くが、日本戦のキーマンに挙げるエースだ。
所属のレアル・マドリードで欧州CLを2度も制しながら、代表ではいまひとつだった。しかし2度目のW杯では、初戦から3試合連続で得点して計4点。初戦のモロッコ戦は左からカットインして右足でシュート。純粋な個人技で同点弾を決めた。スピードと技巧が同居する超一流のドリブル、切れ味を増した決定力で王国の攻撃をけん引している。
スポーツ専門テレビのロペス記者は「代表でのさえないイメージを完全に払拭した」。代表専門メディアのモラエス記者は、今大会で得点を重ね「王国」の主力としての重圧から解放されたとみる。「今はRマドリードでやっているように、普段通りの力が出せている」と頼もしそうだった。
チームメートに支えられて伸び伸びとプレーするアタッカー。王国の伝統を引き継ぐビニシウスの存在は日本にとって脅威になる。


