【ヒューストン(米国)】F組2位の日本(FIFAランキング18位)が、またしても決勝トーナメント(T)1回戦の壁に阻まれた。試合後の会見では、森保一監督(57)の去就に関して質問も受けた。
「個人的には何もまだ決まっていないので、先ほどの答えの中で代表チームとしてと答えました。誰が監督になるか分からないけど、大きな大会は(27年2月の)アジア杯がある。私の去就に関しては、まだ何も決まっていないです」
結果はC組1位の王国ブラジル(同6位)に逆転負け。前半29分にMF佐野海舟(25=マインツ)が先制点を奪ったが、後半10分にMFカゼミロ(マンチェスター・ユナイテッド)のヘッドで同点とされ、後半追加タイム5分に、残り1分で、FWマルチネリ(アーセナル)の決勝点を浴びた。
「史上最強」も、組み合わせの不運に泣いた。3大会連続5度目の決勝Tでも初勝利をつかめなかった。
今大会初の延長戦目前で「ヒューストンの悲劇」が起きた。8大会連続8度目のW杯も、参加チームが32から48に拡大されたため無念のラウンド32止まり。3大会連続の16強入りもならなかった。
「最高の景色(優勝)を見ようということで、いろいろなイベントだったりをしていただいた。この大会の中で優勝すること、我々の夢や目標で最高の景色を見ることはできなかったですけど、監督としては、みんなを導いてあげられなくて申し訳ない思いで(円陣で)伝えました。でも…違った意味での最高の景色はチーム、選手、スタッフに見させていただいているのでありがたいと思っている、と言いました。日本代表として、日本のサッカーとして次はアジア杯だと思っていますし、そこに優勝できるようにフォーカスしていくしかないかなと思っています」
森保監督は、コーチで18年ロシア大会ベスト16を経験した後の7月に就任。22年カタール大会で連続16強に入った。優勝経験国のドイツ、スペインを連破した。
その後、日本初の続投。親善試合でドイツを4-1で返り討ちにし、昨年から今年にかけて親善試合でブラジル、イングランドを初めて破り、欧州勢相手にも11戦無敗を続けていた。
初の2大会連続で指揮を任された北中米大会は1次リーグを無敗で突破。積み上げを示していたが、最多5度の優勝を誇るブラジルとは地力の差があった。
主将の遠藤、エース三笘に、森保ジャパン最多26得点の南野を欠き、大会中も久保が負傷離脱していた中で可能性は見せたが、相手が悪かった。
この舞台で日本がブラジルと対戦するのは06年ドイツ大会(1-4)以来20年ぶり。前回は1次リーグで、負ければ終わりのノックアウトステージで戦うのは初めてだった。昨年10月はホームで逆転3-2の歴史的初勝利を収めたが、本気の相手には善戦も及ばなかった。
日本サッカー協会は、森保監督に続投要請する方向で模索中。7月の強化部会、技術委員会で検証され、宮本恒靖会長ら最高幹部が決断する。
一方で勇退や協会フロント入りの案も鑑みて、次代の日本人指導者育成を加速。28年ロサンゼルス五輪を目指すU-21(21歳以下)日本代表の大岩剛監督(54)ら後任候補に、意向次第で打診するプランもある。


