[ 2014年2月11日8時6分

 紙面から ]

 スノーボード・ハーフパイプ(HP)男子の“天才中学生”平野歩夢(15=バートン)が今日11日、日本人史上最年少での金メダル獲得に挑む。最大の敵は、2大会連続金メダルのショーン・ホワイト(米国)。スロープスタイルへの出場を回避し、HPに調子を合わせてくるライバルに「HPに集中することは、いつもと同じランをしてくると思うので、それに負けない高さで勝負していきたい」と6日の会見で話していた。

 地元の新潟県村上市は、初の五輪代表選手誕生に大盛り上がりだ。村上市役所、総合体育館や大型商業施設など市内7カ所で寄せ書きを実施。10日までに、ぎっしりと応援メッセージが書かれた幅1メートル30、縦90センチの大きな日の丸が30枚以上も集まり、注目度は高まるばかり。

 その日の丸を掲げて行うパブリックビューイングも、大盛況になる予定。200人収容の施設で開催するが、日本では深夜の時間帯にもかかわらず、後援会や平野の通う中学校の関係者で既に100人以上が参加を表明しているという。市役所の関係者は「市民の方も100人以上いらっしゃると思うので、入りきらないかもしれません…」とうれしい心配をしていた。

 15歳で金メダルを獲得すれば、日本人史上最年少。さらにスノーボード界初のメダルと記録ずくめ。村上市でも「メダルを取った場合は、スポーツ賞などを作って贈ることも検討中」という。地元からの大きな期待を力に変え、中学生が大舞台で頂点を目指す。