4日に閉幕したアジア大会に出場した陸上男子マラソンの川内優輝(27=埼玉県庁)が5日午後、日本選手団本隊とともに羽田空港に帰国した。

 銅メダルに終わった3日のレース後、映像でレースを振り返ったそうで「仕掛けても逃げ切れなかったのは自分の弱さ。優勝した(バーレーンの)選手も、かなり脚にきていて、おなかを押さえることもあって、かなりへばっていた。世界の一流が集まったわけでもない、そんなレースでも勝てなかった。もっと鍛えなければ」と、昨日のことのように鮮明に振り返った。

 一方で、一部でスピード不足と伝えられたことには「スピードでなく余力の問題。(スピードを生かす)脚を残しておければと思うと悔やまれる」と話した。18位に終わった昨年のモスクワ世界選手権では、レース翌日と翌々日に、悔しさから24キロの早朝ランニングを敢行。今回も前日4日と、仁川を出発するこの日朝にジョギングしたというが「さすがにモスクワの24キロは無理しすぎたので、今回は1時間半ぐらいのジョギングでした」と笑う川内。それでも負けじ魂は、しっかり残され、2年後のリオデジャネイロ五輪に向けた再スタートを切る。