男子マラソンは、陸上の世界選手権北京大会のトップを切って今日22日午前7時35分(日本時間同8時35分)に号砲が鳴る。2大会連続出場の藤原正和(34=ホンダ)はリニューアルした走法で勝負する。

 13年モスクワ大会では14位に沈んだ。練習量を増やして強化を図ったが、昨年1月に左かかとを疲労骨折。ベテランは「もう練習量は追えない。効率的にやれるように」と発想を転換。両足の接地がフラットになるようにフォームを改造することに1年をかけた。「現在の完成度は90%ぐらい。後半まで体力を残せる」と手応えを口にする。

 4月には本番のコースを試走。黄砂が多い時期に走った経験があるだけに「今はかなりマシになっている。青空が見えるので」。スタート時間に合わせ、午前4時半に起床して同7時から練習を行うなど、準備を整えてきた。リオ内定につながる入賞をつかみとって、初の五輪を手にする。