男子20キロ競歩に鈴木雄介(27=富士通)が出場した。
スタート直後から中国勢がハイペースで引っ張る展開。鈴木も最初は5位の好位置につけた。
3キロをすぎて陳定(中国)が先頭に立った。鈴木も先頭集団に入っている。
5キロをすぎて陳定が先頭集団に吸収された。鈴木、高橋英輝(富士通)も先頭集団につけている。集団は22人ほど。
8・6キロで藤沢勇(ALSOK)も先頭集団の前方に出てきた。中国勢3人と日本勢3人が先頭集団を引っ張っている。
先頭の10キロの通過は40分21秒。10キロを越えて藤沢が集団の先頭に出た。積極的な姿勢を見せている。
11キロでまさかの事態。鈴木がスピードを緩め、手で「×」マークをつくった。そのままコースアウトし、途中棄権となった。金メダルを期待されていたが、無念の結果となった。
12キロで先頭集団は10人ほどに絞られた。
12・8キロで中国の王鎮が集団から飛び出した。
14キロで高橋、藤沢が先頭から遅れはじめた。
17キロでスペインのロペスが先頭の王鎮に迫ってきた。藤沢も健闘、入賞争いをしている。
18・5キロでロペスが王鎮を抜き先頭に出た。ロペスは力強いフォームで1時間19分14秒で優勝した。2位は王鎮。
藤沢は入賞争いをしていたが、最後、競技場に入ってきた時に足に異変を感じさせた。後続に抜かれ、1時間21分51秒で13位に終わった。高橋は大きく遅れ、1時間28分30秒で47位だった。
鈴木は3月に1時間16分36秒の世界記録をマークしたが、5月から恥骨に痛みを抱えていた。