途中棄権となった世界記録保持者・鈴木雄介(27=富士通)に代わり、メダルを狙った日本勢だったが、後半に失速し、リオデジャネイロ五輪代表内定となる、入賞さえも逃した。

 今季の世界ランク4位で、日本選手権では鈴木を破って代表になった初出場の高橋英輝(22=富士通)は、1時間28分30秒の47位と完敗。途中で何度も歩行が止まりそうになるなど、コンディション不良は明らか。「動きがバラバラになりました。(鈴木)雄介さんが(状態が)悪かったから自分が、と思ったんですが、万全でない状態で(スタートラインに)立ってしまった」と、頭をたれた。

 今季世界ランク6位で3大会ぶり2度目の出場となった藤沢勇(27=AKSOK)は、最後まで入賞争いに加わったが、ラスト勝負で失速。競技場に入る寸前では一瞬、止まってしまい数人に抜かれた。結局、1時間21分51秒の13位で終了。最後の粘り次第ではリオ五輪切符も可能だったが「最後は、吐き気がきました。もともと、ここで五輪切符を狙おうとは思わなかったけど、明日朝、起きて悔しいと思うでしょう」と唇をかんだ。この種目の日本勢3大会連続8位入賞も逃した。