男子400メートルリレー決勝で多田修平(関学大)飯塚翔太(ミズノ)桐生祥秀(東洋大)藤光謙司(ゼンリン)の日本は38秒04で3位に入り、大会史上初の銅メダルに輝いた。昨年のリオデジャネイロ五輪銀メダルに続く表彰台で、今大会の日本勢で男女を通じて初のメダル獲得となった。
- 男子400メートルリレーで銅メダルを獲得し記念撮影に納まる日本チーム。左から多田、桐生、サニブラウン、ケンブリッジ、飯塚、藤光(撮影・河野匠)
- 男子400メートルリレーで銅メダルを獲得し笑顔で場内をまわる、左から多田、飯塚、桐生、藤光(撮影・河野匠)
ジャマイカは現役最後のレースで第4走者を務めたウサイン・ボルトが脚を痛めてゴールできず、5連覇はならなかった。英国が37秒47で初優勝し、米国が37秒52で2位だった。
- 男子400メートルリレー決勝、声援に応えるボルト(左から2人目)らジャマイカチーム(AP)
女子400メートルリレーは米国が41秒82で3大会ぶりに勝ち、第2走者のアリソン・フェリックスは大会史上単独最多の通算15個目のメダルを得た。金は10個目。
第9日
▽男子400メートルリレー予選
(3) 日本(多田、飯塚、桐生、ケンブリッジ)38秒21=決勝進出
- 男子400メートルリレー予選で3走の桐生(右から3人目)からバトンを受けて走る4走ケンブリッジ(中央)(撮影・河野匠)
▽男子1600メートルリレー予選
(8) 日本(佐藤、金丸、木村、堀井)3分7秒29=落選
- 男子4×400㍍リレー予選を終え、記念撮影に応じる日本代表。左から堀井、木村、佐藤、金丸(撮影・河野匠)
▽女子100メートル障害
(1) サリー・ピアソン(豪州)12秒59
(2) ハーパーネルソン(米国)12秒63
(3) ドゥトキエウィチ(ドイツ)12秒72
▽男子5000メートル
(1) ムクタル・エドリス(エチオピア)13分32秒79
(2) ファラー(英国)13分33秒22
(3) チェリモ(米国)13分33秒30
▽女子走り高跳び
(1) マリア・ラシツケネ(ロシア)2メートル03
(2) レフチェンコ(ウクライナ)2メートル01
(3) リツフィンコ(ポーランド)1メートル99
▽男子十種競技
(1) ケバン・マイアー(フランス)8768点(100メートル10秒70、走り幅跳び7メートル52、砲丸投げ15メートル72、走り高跳び2メートル08、400メートル48秒26、110メートル障害13秒75、円盤投げ47メートル14、棒高跳び5メートル10、やり投げ66メートル10、1500メートル4分36秒73)
(2) フライムート(ドイツ)8564点
(3) カツミレク(ドイツ)8488点
(19)中村明彦(スズキ浜松AC)7646点(11秒06、7メートル28、11メートル37、1メートル96、48秒98、14秒43、33メートル65、4メートル70、54メートル22、4分22秒62)
(20)右代啓祐(スズキ浜松AC)7498点(11秒53、6メートル64、13メートル43、1メートル96、51秒43、15秒35、47メートル64、4メートル60、63メートル28、4分51秒90)
- 男子十種競技 最終競技の1500㍍を終えた右代啓祐(左)と中村明彦(共同)
中村明彦コメント 「長くて苦しい2日間だった。いいかげん、成長しないといけないなと痛感しながら試合をしていた。勝負どころできっちりと記録を出すことが最近できていない」
右代啓祐コメント 「調子が悪いわけではなかったけど、勝負できないなという感じがあった。(痛めていた)膝が、というよりは力が出せなかった自分が悔しい。この、力を出し切れなかった感情を忘れたくない」
▽男子やり投げ
(1) ヨハネス・フェター(ドイツ)89メートル89
(2) バドレイフ(チェコ)89メートル73
(3) フリドリヒ(チェコ)88メートル32
▽女子400メートルリレー
(1) 米国(ブラウン、フェリックス、アキノサン、ボウイ)41秒82
(2) 英国42秒12
(3) ジャマイカ42秒19
▽男子400メートルリレー
(1) 英国(ウジャ、ジェミリ、タルボット、ミッチェルブレーク)37秒47
(2) 米国37秒52
(3) 日本(多田、飯塚、桐生、藤光)38秒04
- 男子400メートルリレー決勝、倒れ込むボルト(5レーン)。左から日本、中国、英国、フランス、ジャマイカ、トルコ、カナダ(AP)
- 男子400メートルリレー決勝、脚を痛めトラックにうつぶせになるボルト(AP)
多田修平コメント 「予選よりもスタートがだいぶ決まった。中盤もいい加速に乗れてベストな走りができた。初めてのリレーで不安もあったが、とりあえずバトンをぶちこもうと思った」
飯塚翔太コメント 「前だけを見て一生懸命走った。うれしい。それだけ。予選はバトンが全ての区間で失敗した。終わった後に、バトン次第でこれぐらいタイムを縮められると話していた」
桐生祥秀コメント 「攻めのバトンでいった。メダルが取れて良かった。今回はリレーのために来た。(個人種目を見ている時は)心のどこかで悔しい思いもあった。気合も入っていた」
藤光謙司コメント 「走りたい気持ちが(リオデジャネイロ五輪から)1年越しにかなった。内容はあまり覚えてないが、すごく気持ち良く走れた。0・1秒でも速くという気持ちで走った。本当に最高」