男子200メートル決勝に史上最年少で進出した18歳のサニブラウン・ハキーム(東京陸協)は20秒63で7位だった。日本勢で2003年大会銅メダルの末続慎吾以来の表彰台はならなかった。
ラミル・グリエフが20秒09でトルコ勢の大会史上初の金メダルに輝き、400メートルとの2冠を狙ったウェード・ファンニーケルク(南アフリカ)は0秒02差の2位だった。
女子5000メートル予選で鍋島莉奈は15分11秒83の2組9着、鈴木亜由子(ともに日本郵政グループ)は15分24秒86の1組14着で共に落選。男子やり投げの新井涼平(スズキ浜松AC)は77メートル38で予選落ちした。
男子三段跳びはクリスチャン・テーラー(米国)が17メートル68で2連覇し、女子400メートル障害はコリ・カーター(米国)が53秒07で初優勝した。
第7日
▽男子200メートル決勝
(1)ラミル・グリエフ(トルコ) 20秒09
(2)ウェード・ファンニーケルク(南アフリカ) 20秒11
(3)ジェリーム・リチャーズ(トリニダードトバゴ) 20秒11
(7)サニブラウン・ハキーム(東京陸協) 20秒63
サニブラウンコメント 「(コーナーを曲がり終える直前の)あそこで足が痛くなく、足が回せていたら。調整も含めて世界選手権かな。強い人が勝つ。どんなに早いパーソナルベストを持っていても、全ラウンド走りきって、1番にならなくては意味がないな。思うように動かなくて悔しいですね。とことん楽しんでやろうと思ってやってました。ただファイナルにいけたとはいえ悔しい世界選手権ですかね。こんなので満足してはいけない」
- 男子200メートル決勝 懸命にゴールに向かうサニブラウン・ハキーム(中央)(共同)
- 男子200メートル決勝、初優勝したグリエフ(右端)。左からウェブ、サニブラウン、リチャーズ、マクワラ(AP)
- 男子200メートル決勝 20秒63の7着でゴールしたサニブラウン・ハキーム(左端)。右端は優勝して喜ぶラミル・グリエフ(共同)
- 男子200メートル決勝、20秒63の7着に終わったサニブラウン(撮影・河野匠)
- 男子200メートル決勝のレースを終え、しゃがみ込むサニブラウン・ハキーム(共同)
- 男子200メートル決勝 ゴール後、座り込んで悔しそうな表情のサニブラウン・ハキーム(共同)
- 男子200メートル決勝で20秒09のタイムで初優勝したラミル・グリエフ(AP)
▽女子5000メートル予選
▼1組
(14)鈴木亜由子(日本郵政グループ) 15分24秒86=落選
鈴木亜由子コメント 「自分が思っていたよりも力が及ばなかった。力のある選手が多かったし、着順ではなくてタイムで拾われるというのを初めから狙っていたので(前半から積極的に)行くしかなかった」
- 女子5000メートル予選1組、15分24秒86の14着で予選敗退となった鈴木(撮影・河野匠)
▼2組
(9)鍋島莉奈(日本郵政グループ) 15分11秒83=落選
鍋島莉奈コメント 「世界のトップの選手たちと走ることに、ちょっと弱気になってしまった。自分の力はそれなりに出せた。自分の目標を見据えて走ることにこだわった。悔いはない」
- 女子5000メートル予選2組、15分11秒83の自己ベストを更新するも9着で予選敗退となった鍋島(撮影・河野匠)
▽女子400メートル障害決勝
(1)コリ・カーター(米国) 53秒07
(2)ダリラ・ムハンマド(米国) 53秒50
(3)リスタナーナ・トレイシー(ジャマイカ) 53秒74
▽男子3段跳び
(1)クリスチャン・テーラー(米国) 17メートル68
(2)ウィル・クレイ(米国) 17メートル63
(3)ネルソン・エボラ(ポルトガル) 17メートル19
▽男子やり投げ予選
(12)新井涼平(スズキ浜松AC) 77メートル38=落選
新井涼平コメント 体は動いたが、技術が安定しないまま(大会に)入ってしまったので、本当に何もできなかった。85メートル以上投げないと海外で戦えないが、そのレベルに達していない」
- 男子やり投げ予選、グループAで77メートル38に終わった新井(撮影・河野匠)