8月に引退した陸上男子100メートルの世界記録保持者ウサイン・ボルト氏(31=ジャマイカ)が14日、都内でのイベントで、日本人初の100メートル9秒台をマークした桐生祥秀(21=東洋大)の努力を続ける姿が自身に通じると認めた。

 ボルト氏は9月5日の京都でのイベントで、日本人が10秒の壁を破ると予言し、4日後の日本学生対校選手権で桐生が9秒98を出した。そのレースも見ており「非常にハードな練習、努力をして(9秒台に)近づいていくさまも見ていた。私のモットー『全ては可能であり、限界を考えるな』を体現していた」とたたえた。